全日本司厨士協会神奈川県本部は、西洋料理に従事する司厨士(しちゅうし 西洋料理に従事する料理人)のための協会です

7/15女性シェフ料理セミナー報告

東京ガス業務用テストキッチン「厨BO!YOKOHAMA」主催の調理セミナー報告です。
第3回目となる今回は活躍する女性シェフの共演となりました。

弊会からは、横浜市青葉区にある25年続く「Trattoria Cincin」の店長である長野淳子さんに登壇いただきました。

緊張している、とおっしゃっていましたが、全くそのような様子は感じさせず、落ち着いた語り口や所作のひとつひとつに、これまで積み重ねてこられた経験と、料理への深い愛情がにじみ出ていました。

今回は旬の太刀魚を使った三つ編みのムニエル・カポナータ・白ワインソースのデモンストレーションを行っていただきました。太刀魚はその身が薄く、柔らかく繊細な食感が魅力ですが、どうしてもボリュームに欠けるため、三つ編みというひと手間を加えることで、見た目も美しく立体感と厚みを持たせるそうです。
実際に試食しましたが、食感にも変化が生まれ、ふっくらとした仕上がりと、しっかりとした食べ応えがあり、単に焼くだけでは得られない奥行きのある味わいを感じました。また、ソムリエの資格をお持ちの淳子さんが、香りが強すぎず包み込んでくれるようなテイスティングのイタリアワインPinot Grigioをペアリングいただきました。お料理がより一層華やかなものになり、素材を堪能することができました。
淳子さんの魅力的なお人柄も相まって横浜・青葉区のお店に伺ってみたくなりました。

横浜ガストロノミ協会からは、野田悠子さんにご登壇いただきました。横浜市戸塚区にあるフレンチレストラン「Hitotsu」プロデューサーでもあり、北鎌倉にアトリエを構え植物料理家としても活躍されています。その北鎌倉にあるアトリエのお庭でとれたハーブ、鎌倉の根菜類、野草を使ったトウモロコシのパフェ、タルトや土をイメージした味噌クッキーなど独創的なレシピを披露いただきました。

普段あまり目にすることのない珍しい植物と、すべてを無駄にしない丁寧な調理法。その一皿には好奇心をくすぐられる驚きが詰まっていて、心と体が静かに整っていくようでした。北鎌倉の鳥のさえずりや、心地よい風まで感じられるような一品とそれを引き立てる野草茶。自然とつながる豊かな時間がそこに流れていました。

料理スタイルはそれぞれ違いがあるのですが、お二方の料理の世界でこれからも進み続けていくという芯のある姿勢や、料理そのものだけでなく、お客様やスタッフへの配慮といった“関わる人”へのまなざしがとても良く似ていて、深く印象に残りました。

最後になりましたが、このような本セミナーを開催にご尽力いただきました厨BO!YOKOHAMAのスタッフの皆様心より感謝申し上げます。今後もこのような学びと交流の場を大切にし、継続的に取り組んでまいります。

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