子供の頃に外食をした時のワクワク感は、今でも忘れることが出来ません。それは見知らぬ国の文化を運んできてくれる西洋料理でした。
近所の洋食屋さんのハヤシライスに乗った緑色のグリーンピースと赤い福神漬けの対比が、とても鮮やかだったことを覚えています。やがて「ナイフとフォークは外側から使うんだぞ」と、ちょっと緊張しながら食べるレストランにも行くようになりました。もちろん今は順番を間違うことも肩に力が入ることもありません。
「どんな食材を使い、どの様に調理するのか」だけではなく、産地の気候風土や作っている人たちのことをお聞きすると食材への感謝の気持ちがより強くなります。「いかがでしたか?」と聞くシェフに「美味しかったですよ」とお答えした時の笑顔は最高ですね。食いしん坊の代表として司厨士の皆さんをしっかりと応援しています。
お肉好きなのでフィレンツェでキャンティクラシコの飲みながら食べたビステッカ・アッラ・フィオレンティーナが忘れられません。